何かから逃れるための恋は、ニセモノ

セラピストを長年やっていると、クライアントさんから恋愛感情を持たれるのは、

けして珍しいことではなくなります。

それは、異性からも、同性からも。10代でも70代でも。。。

真剣に愛の告白をされても、プロのセラピストなら理解しているべき事があります。

“このクライアントさんは、何かから逃れる為に、恋をしている”と。

実際、うつ病などの精神疾患の患者さんたちが、担当のカウンセラーをまるで恋人のように

毎日想い続ける事は、よくあることです。

自己啓発系セミナーなどで、受講期間中の受講生どうしのデートを禁止している

セミナーも多いのですが、裏を返せば、セミナー中に恋愛にどっぷり現実逃避してしまう

受講生が、それだけたくさん居るということなのです。

精神的に不安的な時期も、自己啓発セミナーに通っている時期も、

実は一番逃げたいのは“自分自身から”です。

自分と向き合う事を無意識に避ける為に、近くに居る人に恋をする。

この現実逃避の構造を理解していなければ、

セラピストは結婚と離婚を繰り返す人生になるでしょう(笑)。

しかも自分をしっかり受け止めてくれて、親身になって話を聞いてくれたら、

誰だって心が不安定な時期は、その人がまるで自分のすべてを救ってくれる救世主か

ヒーローのように見えてしまうのは、仕方がありません。

でも、プロのセラピストならわかっているはずです、

“このクライアントさんは、一生、悩んでこのままで居る事はない”ことを。

心が回復して、元気を取り戻した時、悪い夢から覚めたように自分を取り戻した時、

もうセラピストとの恋愛は、たいていのクライアントにとっては必要なくなるのです。

それよりもクライアントが本質的に向き合うべき相手・愛すべき人は、

“あなた自身ですよ”と伝えるほうが、私は職務に忠実であると考えています。

実際に、人生では精神疾患まで至らなくても、心が不安定な時期はたくさんあります。

それを人は、お酒に依存したり、ギャンブルにハマったり、恋愛にハマッて、

心の痛みを感じなくさせるのです。

でもどんなに逃げても、いつか向き合わなければならない時は必ず来る。

それはたいていお金の問題や病気やトラブル、家庭や人間関係の崩壊などの現実になって、

人に清算を求めてくることが多いのですが。。。

ならば、どうしようもない状況になる前に、適切に向き合うサポートをするのが、

セラピストの仕事だと私は思っています。

そしてセッション中に私を口説くなら、立ち直ってからにして!と言いたいのが、

セラピストの本音でもあります(笑)。

私もうつで5年間引きこもっていた時期、誰かに恋をしたくて、たまりませんでした。

でもこの精神状態のまま、恋愛して結婚したら、絶対に相手にとっても

自分にとっても良くないこともわかっていました。

引きこもっている自分が、本来の自分ではないとわかっていたから。

自分らしい自分に戻れた時、本物の恋愛ができると信じていたから。

。。。それにしても、だいぶ時間がかかり過ぎてますけどね(笑)

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