いつか笑って話せる時が

お客様のセッションをしていて、“あきらかに無理をしている”と感じることがよくあります。

大切な家族を亡くされたり、生きがいだった仕事を失ったり、人生に於いて大きな喪失を

経験された方は、その体験から一日も早く立ち直りたいと必死にもがきます。

心の傷は目には見えないから、ご本人はもう大丈夫!と思って起こす行動が、

まるでまだ骨が折れているのにフルマラソン大会に出場するくらいの無理な状態であることを、

自覚しないままやろうとする人は、意外に多いものです。

私も30代でうつになり5年間引きこもっていた時期は、1日も早くこの出口の見えない

長いトンネルのような日々を終わらせたくて、さまざまな心理カウンセリングやコーチング、

スピリチュアルなヒーリングを受けまくり、自らいろんなカウンセリング方法を学びました。

1日も早く、“もう、私は大丈夫!!”と自信を持ちたかったからです。

だからお客様の、“この苦しんだ日々を1日も早く終わりにしたい!”気持ちは痛いほどよくわかります。

でもセラピストとして、安易に背中を押すことはできないと感じるお客様の決断には、

私は率直にNOと言います。

それはあきらかにまだ、心の傷が開いたままで、血を流しているのを感じる時です。

このような状態での、結婚・海外移住・就職など、何かを振り切るように決断することは、

結果的にうまくいかなくて心の傷を悪化させることにもなりかねません。

なぜなら新しい人間関係や環境に適応するのは、心身共にエネルギーにあふれ、

ベストな状態の人でも難しいハードルの高い人生のイベントだからです。

心が塞ぎ込んでいる状態の時は、思考が偏っていたり、長期的な冷静な判断ができないことも多いので、

このような時期に家を建てたり、何年もかかるローンを組んでの大きな買い物も、おススメはできません。

数年後に、なんであんな土地に家を立てちゃったのだろう。。。とか、

今となっては価値を感じられない物に多額の借金を返していかねばならない

自分に、後悔することもあるからです。

スピリチュアル的に言うと、早く人生を立て直したいと焦っている時ほど、

心もブレブレのまま変な人や会社やモノを引き寄せてしまうからです。

そんな時、私がいつもおススメするのは、“試しにやってみる”というスタンスです。

例えば、いきなり責任の重い正社員で就職するのではなく、契約社員やアルバイトから社会復帰する、

すぐに入籍するのではなく、しばらく同棲してから結婚を考える、

移住先にいきなり家やマンションを購入する前に、しばらく土地勘ができるまで賃貸で暮らしてみるなど。

じゃぁ、心の傷が完治する時はいつなのか?という質問には、

どんな精神科の名医でも答えるのは難しいでしょう。

もちろん個人差もありますし、本人すらそのトラウマを完全に乗り越えたと自覚するのは難しいと思います。

これはあくまでも私の個人的な経験から感じることですが、

それは、その体験を自ら笑顔で語れる時だと思います。

そこには自己憐憫も自虐的だったり、誰かを責める感情も1ミリも無く、

ニュートラルな自分のまま語れる日が来たら、その体験からの卒業だと私は思います。

私が引きこもっていた当時は、私の人生に於いての暗黒時代であり、人生最大の汚点であり、

こんなに恥ずかしい日々の事を、私はお墓に入るまで誰にも知られたくない!と思っていました。

でも今の私があるのは、必死に心理学やスピリチュアルに助けを求めたあの5年間のおかげです。

今ではあの日々は、人生の大きなシフトの時期だったと考えています。

人生の一時期のとらえ方も、心と共に変化するのです。

心の傷が癒えれば、その体験も、自分の人生の一部として愛せるようになります。

明けない夜はありません。

つらい時は無理をしないで、結果を急がないで、

まずはご自分の心が回復するのに必要なことを優先して行ってくださいね。

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